使う言葉が自分に影響を与える。―映画「メッセージ」

今回ご紹介するのは、地球にやってきた知的生命体とのコミュニケーションに挑む、女性言語学者の試練を描いた『メッセージ』です。

映画

<あらすじ>突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズは、<彼ら>が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとはー。(公式サイトより引用)

<見どころ>

謎の生命体が登場して人間と対峙するという設定はSF映画の王道です。「メッセージ」も、その設定だけ聞くとありがちなストーリーを連想するので、興味が沸かない人も多いかもしれません。でもこの作品は、SF映画の枠では伝えきれない、しっかりとした内容のある映画です。

この映画が伝えたいことはラストシーンまで観ると分かるのですが、それを書くとネタバレになってしまうので、ここではこの映画の主題ではなく、エピソード的に語られる部分を紹介します。それは、言語学者である主人公が解説する「サピア=ウォーフ仮説」という学説です。この学説は「人間の世界観や物事の捉え方は、使用する言語によって規定される」というものです。

ちょっと小難しい説なのですが、要するに、私たちは何かを理解する時に言葉があるから理解できる。言葉がないものは理解できない」という考え方です。よく言われるのが、欧米には「肩こり」にあたる言葉がないので、肩こりという概念がないという話です。映画のなかでは、謎の生命体が人間に新しい言語を伝えることで、人間の可能性を広げるという展開になります。

この学説の考え方を押し広げると「私たちは自分が発している言葉で自分自身に影響を与えている」ともいえます。あなたの周囲にもいませんか? ネガティブでいつも愚痴ばかりを言っている人。そんな人はきっと自分が発する言葉で自分自身をマイナス方向に向かわせているのではないかと思います。

それとは逆に「大丈夫」「きっとできる」ーそんな言葉を自分自身には言い聞かせたいですね。まるで松岡修造さんの日めくりカレンダーのようですが(笑)。

『メッセージ』監督:ドゥニ・ヴィルヌーブ/出演:エイミー・アダムスほか/上映時間:116分

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