祖母に大目玉をくらった日

しばらく前にテレビのニュースで、ミュージシャンの日野皓正氏がステージ上で共演していた中学生をビンタしたことが話題になっていました。これに関しては賛否両論あると思いますが、私は、そこに 「信頼関係があるかどうか」が大事だと思っています。

しつけ

私自身は両親からビンタされたことはありませんが、祖母から大目玉をくらったことがあります。

それは私が小学校入学前後のことでした。当時よく遊んでいたのは近所の小学校高学年の男の子たち。私が一番歳下だったので、いつもみんなの後ろからついてまわるような立場でした。そしてイタズラもよくやっていました。トンネル内で爆竹をならすとか、線路で10円玉をつぶすとかです。(←今なら大問題ですね(汗)。危険なので良い子の皆さんは絶対にしないでね)。

そしてその日はイタズラの度が過ぎてこんなことをしでかしてしまいました。

今でもそうだと思いますが、酒屋では空きビール瓶を5円で引き取ってくれますよね。当時も引き取り価格は5円だったと記憶しています。それに目を付けた私たち悪ガキ集団は、あろうことか、酒屋の裏口に積んであるビール瓶を取ってきては、店頭に持っていって1本5円に換えていったのです。見張り役の私はお店の人が裏口に回ってこないかドキドキしながら見張っていました。その時、合計でどのくらい換金したのかはもう覚えていません。というか、酒屋の人だって、子どもたちが次々にビール瓶を換金しに来たら、すぐに気が付いたと思います。

家に帰ると、すぐに祖母が鬼のような形相で私の腕を掴んできました。もう片方の手には火の付いた線香を持っています。

祖母は「どっちの手がしたんか?右手か?左手か?」と、今にもその火の付いた線香を腕に押し付けようと迫って来ました。私はあまりの剣幕に圧倒されて、泣きじゃくりながら「もうしません、もうしません」と繰り返すばかりでした。そして母と一緒にその酒屋にお詫びにいったのでした。

明治生まれで鹿児島育ちの祖母は、子どものしつけには特に厳しい人でしたが、でもそのお陰で私は道を踏み外すことなく、なんとか大人になれたように思います。

私のこのエピソードは、子どものしつけの話なので冒頭の件とは状況が違いますが、日野皓正氏と中学生の間に親子に近い信頼関係があったのであれば、ビンタにも意味があると思います。

今回は珍しく自分の子ども時代の話、しかもちょっと情けない話を書いてみました。半世紀近く前の話なんですが、鮮明に覚えているのは、それだけ強烈な体験だったということでしょうね。「昔は良かった」と感慨に浸ることはほとんどありませんが、ご近所との付き合いも含め、子どもが成長するには良い時代だったかも。

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