ナイキ創業者の赤裸々な自叙伝―『SHOE DOG』

皆さんは「ナイキ」にどんなイメージを持っていますか?「カッコいいスポーツブランド」とか、「総売上3兆円を超える世界的な一流企業」というイメージを持たれる方が多いかと思います。

実はそんなイメージを覆すようなナイキ創業者の自叙伝『SHOE DOG(シュードッグ)』が10月に発売になり、15万部を超える売上で話題となっています。

本

私は読む前には、「ナイキがいかにして自社ブランドを構築したか」とか、「アディダスという巨大企業をどのように越えたのか」といった戦略の話が書かれてあることを期待したのですが、そんな話はほとんど出てきません。

ギリシャ神話の勝利の女神ニケからとったという社名決定の経緯や、ナイキのブランドイメージを決定づけたロゴ「スウッシュ」についてもほんの数ページしか登場しません。

では500ページを超えるこの本にはいったいどんなことが書かれてあるのでしょう?ーそこにあったのは、創業者フィル・ナイトの波乱万丈な半生そのものです。

この本では、ナイト氏が1962年に大学を卒業し、1980年にナイキを株式上場するまでの18年間を時間軸に沿って事細かに綴られています。

日本の靴メーカー・オニツカとの販売代理店契約、そしてその後の契約打ち切りと訴訟、窮地を救った日商岩井とのつながり、小切手の不渡りと銀行口座凍結、25億円もの不当な課税を課してきた政府との戦いなど、まさにスリリングなエピソード満載で、読んでいてまったく飽きません。

ナイト氏自身、大学時代は陸上選手だったのですが、それだけに靴に対する執念は並大抵のものではありません。

タイトルの「シュードッグ」とは、靴の仕事にとりつかれ、それ以外のことは考えていない人間のことを自嘲気味にいった言葉。もちろん一番のシュードッグはナイト氏自身。

勝利へのこだわり、常に挑戦し続ける姿勢、自社の商品に対する信念。そしてそんな彼を支える周囲の人々。ナイト氏も周囲の人間も、言わば変人ばかりですが、それでもそれぞれの個性を活かすことで、大きな成果を残せるということが分かります。

私は、「懸命に働けば働くほど道は開ける。自分を信じろ。自分が決めたことに対して信念を貫け」という氏の熱いメッセージを存分に受け止めました。

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