11対1で自分の意見が不利だとしても。─映画「12人の怒れる男」

昨日の映画の日に観たのは2本。「レッドクリフ」の話はまた今度にして、今日は「12人の怒れる男」の話。

1957年にヘンリー・フォンダが主演した「十二人の怒れる男」のリメイク版で、オリジナル版もとても面白い映画だったので、今回のも期待大で観に行きました。

父親殺しの罪で起訴された少年の審理が終わって12人の陪審員が別室に移るところから始まり、彼らの意見が11対1で圧倒的に有罪に傾いているという状況は、オリジナルと同じ。

ところが、話が進むに従って、ロシア社会の混乱さ、少年がチェチェン人であること、12人の陪審員の経歴や価値観などが複雑に絡み合い、オリジナルとはかなり違った方向性に進んでいきました。

前作がいわば「話し合
いで正しい選択を導き出す民主主義への信頼」を描いたとすれば、本作が描いているのは「冤罪を晴らすだけでは少年を救うことにならない現代ロシアの絶望的な閉塞感」。それは陪審員の一人が言う「路上より刑務所のほうが長生きできる」という台詞に凝縮されています。

“果たして自分は「11対1」で自分の意見が対立した時に、しっかり自分の考えを主張できるのか?”。もうすぐ日本でも陪審員制度が始まりますが、そういう意味でも、非常に考えさせられる映画でした。

12人の怒れる男

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