大量破壊兵器はそもそも無かった?-映画「グリーン・ゾーン」

毎月始めは映画の話。

今回紹介するのは、イラクの戦場を舞台に描く社会派サスペンス・アクション「グリーン・ゾーン」。

主演がマット・デイモン、監督がポール・グリーングラスということで、私の大好きなボーン・アイデンティティシリーズ3作のうちの「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」の組み合わせ。これは観る前から期待大でした。

グリーンゾーン2

「グリーン・ゾーン」公式サイト

あらすじ:
フセイン政権陥落直後のイラク、バグダッド。米陸軍のロイ・ミラー准尉と彼の部隊は、大量破壊兵器の発見という極秘任務に就いていた。しかし、上からの指示に従って捜索を繰り返しても、一向に兵器はおろか、その痕跡すら掴めずにいた。次第に、情報源への疑いを強めていくミラー。しかも、ようやく手にした重要な手がかりは国防総省のパウンドストーンによって握りつぶされてしまう。国防総省への不信が募るミラーは、同じ疑念を持つCIAのブラウンと手を組み、 独自の調査に乗り出すが…。

アメリカがイラクに攻撃をしかけた大義名分が「イラクが大量破壊兵器を保持しているから」というものだったわけですが、そもそもそれがでっちあだったとしたら…。考えただけで恐ろしい。

アメリカ上層部のごく一部で恐ろしいことを考える人がいるかと思えば、イラクにも母国の再建を本当に願う人もいるわけで、そのイラク人のラストの台詞がなんとも考えさせられるひと言でした。

ハンディカメラを多用した映像は、ボーン・シリーズをさらに進化させた感じで、オープニングからラストまで緊迫した雰囲気がずっと続き、まったく飽きさせません。迫力満点の114分であります。

「グリーン・ゾーン」公式サイト

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