天才と呼ばれる人たちの物語をテレビで観たり本で読んだりすると刺激を受けます。そしていつも「この人はどうやってこんな天才になったのだろう?」と思います。

生まれつき天才という人もいるでしょうが、多くのエピソードを聞く限り、最初から才能を発揮したのではなく、自分のなかの才能の芽を育てて開花させたように思えます。もしその方法が分かれば、人並み程度の自分の才能を少しはマシなものに磨き上げることができるかもしれません。

そんなことを思いながら書店の棚を眺めていたらこの本が目に入りました。『小さな天才になるための46のルール』です。

著者のマーティ・ニューマイヤー氏は、Apple、Google、Microsoftなど世界的企業のブランド構築プロジェクトに携わってきたデザインの専門家。ニューマイヤー氏はまえがきのなかで「残念ながら誰もが天才になれるわけではない。だが、生まれつき才能がないという人も多くはない。意志あるいはスキルが欠けているだけのことが多い」と書いています。つまりこの46のルールがそのスキルだということです。
 

以下が目次です。これを見るだけでもヒントが見つかりそうですね。

目次
■PART 1 どうやってイノベーションを起こすのか
RULE 1 ルールを打ち破れ
RULE 2 欲しいものを望め
RULE 3 考える前に感じろ
RULE 4 まだないものを見通せ
RULE 5 より大きな問いを立てよ
RULE 6 問題の枠組みはタイトに
RULE 7 「森」を見よ
RULE 8 「虎穴」に入れ
RULE 9 「斜め」にアプローチせよ
RULE 10 衝撃を待て
RULE 11 「美」をものさしに

■PART 2 どのように仕事に取り組むべきか
RULE 12 デザインはすばやく、決断はじっくり
RULE 13 静的な要素にはリニアプロセスを
RULE 14 リアクティブな要素にはダイナミックプロセスを
RULE 15 隠された構造を突き止めろ
RULE 16 関連要素の表現を統一せよ
RULE 17 形に合った機能、機能に合った形を
RULE 18 退屈させるな
RULE 19 驚きは注目を集めたい箇所へ
RULE 20 意識的に美学を用いよ
RULE 21 スケッチ、模型、プロトタイプで可視化せよ
RULE 22 ゴチャゴチャを歓迎せよ
RULE 23 アイデアのテストは実際に近い状況で
RULE 24 シンプルに

■PART 3 どのように学ぶか
RULE 25 学び方を学べ
RULE 26 信念ではなく好奇心を出発点にせよ
RULE 27 自分ならではのプロジェクトに取り組め
RULE 28 「ヒーロー・ファイル」を作れ
RULE 29 オリジナリティに投資せよ
RULE 30 戦略的に学べ
RULE 31 苦手分野の底上げをせよ
RULE 32 「幸福の圏内」に長居せよ
RULE 33 ためになる失敗をせよ
RULE 34 教育的なフィードバックを求めよ
RULE 35 情熱の炎をかき立てろ
RULE 36 自分独自のスタイルを確立せよ
RULE 37 練習を重ねよ

■PART 4 どうやって違いを生み出すか
RULE 38 「これ! 」と思えることを見つけて全力投球せよ
RULE 39 ひとりきりの時間を作って集中せよ
RULE 40 粘り強くやり遂げろ
RULE 41 グッドデザインを追求せよ
RULE 42 ていねいにまわりの支持を集めろ
RULE 43 人のせいにするな
RULE 44 つながれ
RULE 45 自己実現の道を突き進め
RULE 46 新たなルールを創り出せ

このなかで気になったルールをいくつか要点のみ紹介します。

ルール③考える前に感じろ 問題解決で直感に頼ろうとするとき、目は役に立たない。必要なのは感覚だ。

ルール⑫デザインはすばやく、決断はじっくり ビジネスの世界では、何かを知り、その何かを行うという2段階のプロセスを踏むことが多い。しかしもっと良い決断の方法は、知ると行うの間に「作る」という段階を加え、プロトタイプや模型を作ってテストをしたうえで取捨選択する方法だ。生まれたてのアイデアは壊れやすい。形を与え、テストし、修正し、磨き上げるための時間が必要。

ルール㉖信念ではなく好奇心を出発点にせよ 真の知識を得たいなら何事も信じてはいけない。

ルール㉝ためになる失敗をせよ 物事に柔軟に対処できる人というのは、誰よりも多くのリスクを背負い、誰よりも多くのアプローチを試し、誰よりも多くの失敗を経てきた人なのだ。

ルール㉟情熱の炎をかき立てろ 時間管理より情熱管理。時間はどんなに管理しても1日24時間しかないが、情熱はほとんど際限なく燃え上がらせることができる。

…いかがでしょうか? ただ読むだけでなく自分のビジネスに当てはめて考えるといろんなヒントが見つかりそうです。時間を置いて読みなおしたい一冊です。