本音で付き合えば見えてくるもの―映画『最強のふたり』

ここでは経営や生き方のヒントになるような映画をピックアップしてご紹介します。

今回の作品は、首から下が麻痺で動かない富豪と、彼を介護するスラム出身の黒人の絆を描いた『『最強のふたり』です。

映画

<あらすじ> 富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は事故で首から下が麻痺して動かない。彼は介護人を雇うために面接を行ない、そこに黒人の若者ドリスがやってくる。スラム街に住む彼の目的は、失業手当をもらうための面接不採用の証明書だった。面接に受かる気のないドリスは、いつも通りのふてぶてしい態度で望んだが、それが逆にフィリップには新鮮に映り採用される。ドリスには介護経験がないうえ、趣味や生活慣習もフィリップとはまるで異なっていた。それでも障がいに対して遠慮なくユーモアを交えて処する彼に、フィリップはいつしか信頼を寄せるようになっていく…。

<見どころ> 立場は富豪と貧民、聴く音楽はクラシックとソウル、服は高級スーツとスウェット、会話は文学的話題と下ネタと、本来なら接点すら無かったであろう二人が少しづつ信頼を寄せていく描写がとてもよいです。大事なのは、身分や好みは違っても二人とも「偽善的なことが嫌いで、本音で生きたい」という生きる姿勢が共通していたこと。やはり根っこの部分で通じ合わないと信頼というのは成り立たないなァ、と改めて思わせる映画でした。

[char no=”2″ char=”S.Sonoda”]「この映画、実話に基づいた物語だそうです。その点でも非常に説得力がありました。」[/char]

『最強のふたり』
監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シーほか
上映時間:113分
製作国:フランス
日本公開:2012年

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