しばらく前から次男がジグソーパズルに挑戦しています。特にパズルが趣味というわけではなく、好きな作家の絵をモチーフにしたジグソーパズルがあったので購入したようです。こういう根気のいる作業には、その人の性格が表れますね。次男は最初は張り切って取り組んだものの、ここしばらくは放置状態。またそのうちに気が向いたら始めることでしょう。
ジグソーパズルをやったことのある人はたいてい同じような組み立て方をすると思います。まずは完成図をしっかり頭に叩き込んでおいて、次にピースを色や絵柄で分けていきます。そして四隅と四辺を完成させ、分かりやすい絵柄から作っていきます。
ジグソーパズルは完成図が箱にかかれてあるので、それを目指して続けていけば、いつかは間違いなく完成します。もし、その完成図がなく、どんな絵になるのか分からないままパズルのピースだけを渡されたら、どんなに大変なことでしょう。最終的には同じ絵が完成するとは思いますが、そこまでにかかる時間と労力は大変なものに違いありません。
会社やチームの目標達成もある面ではジグソーパズルに似ています。
経営者は、その期に達成したいゴールをイメージし、経営計画書という形にまとめます。もっと長いスパンで達成したいものなら、会社のビジョンとしてまとめます。それがジグソーパズルでの完成図です。
会社やチームのなかで人を導く立場にいる人は、自分たちがどこを目指しているのかを指し示す必要があります。自分たちにとってのゴールは何か、定量的にも定性的にも言葉でしっかり伝えるということです。チーム内の人間は、自分たちが何を目指しているのかを確認し、それを意識しながら目の前のことに取り組むというわけです。
ゴールをしっかりと認識することは、無駄な時間や労力を省くことができます。
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[char no=”2″ char=”S.Sonoda”]もっと身近な例もあります。例えば、ビジネス書を読む場合、まず目次や前書き、後書きを読んでおき、その筆者が何を言おうとしているのかをおおよそ理解したうえで本編を読むと、理解度がぐっと高まります。また自分がすでに知っている章は読み飛ばすこともできます。[/char]