書店で本を選ぶ時、〝こんな表紙なら中身も大したことなさそう〟と思って手に取らないことがあります。今回紹介する『共感SNS』(ゆうこす著/幻冬舎)もまさにそう。

ところが後日、信頼する書評家2人がそれぞれのメルマガで絶賛していたので、改めて読んだところ、SNSを活用してブランディングするためのノウハウがぎっしり書かれてあり、しかもノウハウのすべてが本人の実証済みという極めて熱い本でした。ゆうこす、ゴメンナサイ。

本

この本を読むまで、著者のゆうこすって全く知らなかったのですが、どうやらアイドルグループHKT48に所属していた菅本裕子という方らしい。グループ脱退後、自身のtwitterのフォロワーが3万人いたので、呼びかけたら集客できるだろうと開催したイベントに、たった3人しか集まらなかったとか。なかなかツラい過去を持ってます。

仕事もなく、ほぼニート状態だった彼女は、徹底的に自分と向き合います。

〝本当に自分が熱意を持ってやりたいことは何なのか?〟〝なぜそれをやりたいのか〟を繰り返し自分に問い続け、最後に出したのは「ぶりっ子としてモテたい」というストレートな答え。そして彼女は大きな発想の転換をします。

ターゲットを「男子」から「女子」に変えたのです。唯一無二の肩書「モテクリエイター」を名乗り、ぶりっ子ちゃんが自信を持ってくれるようにと〝モテ〟を明るくポップに発信することにしました。ターゲットを見直したことで、自分のやるべきことが明確になったのですね。このあたりは読んでいてとても参考になりました。

彼女はそのコンセプトを基に、twitter、Instagram、YouTube、LINEなど、さまざまなSNSでの情報発信に取り組みます。

そこで大事にしたのは、フォロワー数を増やすことではなく、自分に共感してくれるファンを増やすこと。

そしてそのために、ただフォローしているだけの「ライトファン」から、コメントを積極的にしてくれる「コアファン」、自分の時間やお金を使ってくれる「マニア」といった具合に階層分けをし、SNSでそれぞれの層にあった発信をしたのです。

各SNSの裏技的な使い方も細かく紹介してあるので、SNSでブランディングしたい人にはうってつけの本です。

S.SonodaS.Sonoda

彼女の公式サイトを見ると、彼女がtwitter、Instagram、YouTube、LINEでどんな情報発信をしているか、具体的なものに触れられます。

『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』
ゆうこす著/幻冬舎/1,400円+税/2019年5月31日発行