母国間の対立を超えて生まれる信頼―映画『ブリッジ・オブ・スパイ』

ここでは経営や生き方のヒントになるような映画をピックアップしてご紹介します。

今回の作品は、冷戦中に実際に行なわれたスパイ交換の裏側を描いた『ブリッジ・オブ・スパイ』です。

映画

<あらすじ> 米国とソ連が冷戦中だった1950年代。米国内で諜報活動を行なっていたソ連のスパイルアベル(マーク・ライランス)は、FBIに逮捕される。国選弁護人としてアベルの弁護を引き受けることになったドノヴァン(トム・ハンクス)は、敵国の人間を弁護することに周囲から非難を浴びせられても、弁護士としての職務を果たす。その結果、アベルは死刑を免れ懲役刑となる。それから5年後、米国がソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)が捕獲される。両国はアベルとパワーズの交換を画策し、ドノヴァンはその交渉役という大役を任せられるのだった…。

<見どころ> 競技場でも、棋上でも、法廷でも、立場が違う者同士が互いを尊重しあう物語はそれだけでシビレます。

この映画にも、祖国から託された使命を命がけで果たす2人が登場します。映画の中では冷戦状態が深刻化していきますが、アベルとドノヴァンは、自分の行なうことが信念に基づいたものだと確信し、二人の間には二国の対立を超えた信頼関係が生まれていきます。

[char no=”2″ char=”S.Sonoda”]「国同士は、国益の名のもとに対立しがちですが、国民同士は相手を尊重するところから始めるべきだと思わせる映画です。」[/char]

『ブリッジ・オブ・スパイ』
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、マーク・ライランスほか
上映時間:141分
製作国:アメリカ
日本公開:2016年1月

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