ムラ社会を抜け出そうともがく若者の青春ドラマ―映画『ザ・タウン』

このコーナーでは映画館通いが趣味のソノショーがお勧めの映画を紹介します。今回紹介するのは、前号に続き犯罪モノをピックアップ。ベン・アフレック監督・脚本・主演の『ザ・タウン』です。

映画

<あらすじ> 米国ボストンの一角、チャールズタウンは世界でもっとも銀行強盗が多い。その町で生まれ育ったダグ(ベン・アフレック)は、親から家業のように引き継いだ強盗という宿命から逃れようとしていた。しかし、その思いとは裏腹に今では強盗団のリーダーに収まり、仲間たちと強盗を繰り返していた。ある日の銀行強盗で、支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質にする。そして彼女を解放した後、同じ町出身だとわかり、彼らは正体を知られたのではないかとうろたえる。ダグは彼女が何を見たのか確認するため、正体を隠して彼女に近づくのだが…。

<見どころ> 冒頭でショックを受けるのが、ボストンの一角が犯罪多発の町だという解説。もしダグのように、自分の父親が周りの犯罪者から尊敬されるような強盗だったら…。ダグもそうした宿命からいつか逃れようともがきつつも、仲間を裏切ることができない葛藤に苦しみます。生まれ育った環境から逃れようと苦悩する若者の姿は、よく描かれるテーマの一つですが、果たして、ダグは自分の宿命から逃れ、自分が望む人生を手にすることができるでしょうか。

[char no=”2″ char=”S.Sonoda”]「ベン・アフレック主演ですが、演技以上に彼の監督・脚本家としての魅力に溢れた作品です。」[/char]

『ザ・タウン』
監督:ベン・アフレック
脚本:ベン・アフレック、ピーター・クレイグ、アーロン・ストッカード
出演者:ベン・アフレック、ジェレミー・レナー、レベッカ・ホール他
上映時間:124分
製作国:米国
日本公開:2011年2月5日