明日は今日と違う自分になる。

仕事は楽しいかね

先日、今年のアカデミー賞が発表になり、「パラサイト」がアジア圏で初の作品賞を受賞しました。「パラサイト」は私も観ましたが、今年は面白い作品が目白押しだったので、それ以外の作品もこれから観ようと思います。

「パラサイト」の前半は、貧困層の家族4人が裕福な家の使用人を一人ずつ追い出し、自分たちがそこに寄生しようとする展開です。長男が綿密な計画を立て、一家でその計画を着々と進めていきます。

ところが計画通りに上手くいったと思ったら、思わぬトラブルが起こり、計画は破綻していきます。そこで貧困家族の父親がこんな言葉を口にします。「計画を立てると、必ずその通りにいかない。俺の計画は、無計画でやることだ」。

物語の後半はその言葉を映し出したかのように、予想もつかない方向に進んでいきます。

私はどちらかといえば、計画を立てて進めるほうが性に合っています。仕事の1年間の計画、1ヵ月の予定、1日の段取り。プライベートで旅行に行くにしてもやはり同じで、旅行先でこのくらい時間があるから◯◯と△△を見て回ろう、といった感じ。

ですから、この映画の主人公の言葉は暴言にしか聞こえませんでした。ただ、映画の内容を反芻していくと、同じようなことを書いているビジネス書を以前読んだことを思い出しました。

それはデイル・ドーデン著『仕事は楽しいかね?』です。中年の主人公が、偶然出会った老人から「仕事は楽しいかね?」と聞かれ、愚痴まじりに相談しているうちに貴重なアドバイスをもらうという物語です。

老人いわく

「僕たちの社会では、人は目標を設定して、それに向かって努力しなさいと教わるけど、人生はそんな直線的なものではない。今日の目標は明日のマンネリなんだ。大事なのは〝明日は今日と違う自分になる〟こと。僕の目標はたったこれだけ。これがどれほど大変なことか分かるかい? でも毎日新しい挑戦をすることにワクワクするし、そもそも試してみることに失敗はないからね」。

確かに、毎日新しいことに挑戦して、明日は今日と違う自分になるのって、ワクワクしてきます。同じ「無計画」でも、この老人のような心構えだと人生が上手くいきそうな気がします。

[char no=”2″ char=”S.Sonoda”]『仕事は楽しいかね?』は、起業当初に読んだ本ですが、今回読み返してみてもいろんな発見がありました。著者のメッセージが様々なエピソードのなかに織り込まれて伝えられているので読みやすいビジネス書です。[/char]