
↑新聞やネット広告でよく目にするこの冊子。ゆうネットが発行しています。
見込み客がファンになるニュースレター
今回は、優良工事店ネットワーク(ゆうネット)顧問の堤猛さんの話をお届けします。仕事柄、いろんなニュースレターを拝見しますが、堤さんの『つつみ便り』は群を抜いています。一度お話を聞いてみたいと思っており、今回取材をお願いしたところ、快くお受けいただきました。それではどうぞ!
僕がニュースレターを始めたきっかけは、独立前にリフォーム会社の営業をしていたときに読んだ、神田昌典さんの本でした。これはいい方法だな、と思って、さっそくレターを出し始めたんです。実は、僕はその時、免停中で〝自転車で営業してます〟って書いたんですね。すると「お宅にリフォームをお願いしたいけど、免停中だろうから、迎えに行くよ」と連絡が入ったんです。ビックリしました。この体験で、顧客との関係性が強化できると確信し、2004年に「ゆうネット」を起業した当初から、ニュースレター発行を続けています。今では毎月5、6万部発行しています。
見込み客へのレター発送は、1年間と決めています。これは事業なので、ご依頼を頂けない方へずっと送り続けることは難しいです。そうすると、レター発送を止めた方から「最近届いてないんですが…」という問い合わせが来ることもあるんです。読まれていなかったら、届かなくなっても気づかれないはずなので、それは嬉しいことですね。ご依頼を頂けたならもっと嬉しいのですが(笑)。
中でも印象的だったのは、僕の姉の話を書いた回。姉は耳が不自由なんですが、子どもの頃に心ない言葉をかけられたとき、母が相手の家に怒鳴り込んだことがあり、そのエピソードを書いたら、ものすごい反響がありました。「泣きました」という感想も多くて、自分でも「これはよく書けたな」と思える一本でした。
ネタは日常の中から拾っています。ちょっと面白いなと思ったことはすぐにメモしておく。でも、それでもネタが尽きることはあるので、そんなときは社内のメンバーに「何かない?」と聞いて回っています。あまりしつこいと嫌がられますが(笑)。
僕のレターは、読んで明るい気持ちになれるような話を意識しています。自虐ネタやクスッと笑える話もよく書きます。経営者が自分をさらけ出すのは勇気がいるかもしれませんが、僕は全然平気。むしろ面白いと思ったことは何でも書いてしまいます。それが結果的に人間味につながって、事業にもつながる。そう信じて、今も毎月書き続けています。
ー堤さん、ありがとうございました!
堤さんのお話はいかがでしたか? 堤さんのニュースレターを、私のブログ経由で皆さんにお見せしたかったのですが、堤さんから「申し訳ありませんが、「つつみ便り」は、あくまでも「お手紙」なので、ネット掲載は見送らせてください」とのお申し出があって断念しました。ニュースレターは「お手紙」という考え方には私もまったく同意します。もし、今後リフォームの予定がある方は、ゆうネットのサイトで資料請求してみてください。「つつみ便り」が送られてくるはずです。(正一郎)