イメージ

私がニュースレター作成支援サービスRAKUPAとして起業したのは2006年4月ですので、今月でちょうど10年が経ちました。10年も続けてこられたのは、間違いなく周囲の人たちのおかげです。クライアントの皆様、クリエイターの皆様、そしていろんな場面で引き上げて頂いた方々に厚く御礼申し上げます。

起業する前はタウン情報誌を発行する出版社で15年ほど編集者として勤務していました。雑誌作りは好きな仕事でしたし、独立志向もなかったので、自分が携わっている雑誌が休刊にならなければおそらく今でもその会社で仕事を続けていたのではないかと思います。

出版社の業務は管理部門を除けば大きく三つあります。雑誌を作る編集部、広告を取ってくる営業部、そして本を売る販売部です。小さい会社でしたから多くのスタッフがその三つの部署間を異動になることはひんぱんにありました。ですが、私の場合は15年も在籍していたのにその間ずっと編集部に所属していたのです。会社員時代は「好きな仕事にずっと携われる自分はラッキーだ」程度に思っていました。

ところが、2005年に状況が一変しました。その会社の事業の大きな柱であったタウン情報誌が休刊になったのです。会社自体は存続することになりましたが、多くの人間が辞めざるを得ませんでした。いざ会社を辞めて独立するとなると、営業部や販売部で「モノを売る」という経験が無かった私は〝果たして自分は独立してやっていけるだろうか?〟という不安感に襲われました。「好きな仕事だけやれて幸せ」と思っていたのは実はまったく逆だったのです。

起業や経営に関する本を読み始めたのはそれからのことです。失業保険をもらいながら、必死になって本を読み漁ったり、起業のセミナーで学んだりしました。そこで、モノを売るための「セールス」と、モノが売れるようにする「マーケティング」の違いだとか、自分が得意な編集の仕事をそのままサービスにしたような「ニュースレター」というものがあることを知りました。

今では、営業経験がゼロの私でも売れる仕組みを作ればモノを売ることはできるし、ニュースレターに至っては、自分の天職ではないかと思うほどです。もし、会社員時代に営業を経験していたら、どこかの広告代理店に再就職していたかもしれません。

「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。一見幸せなことのように思えるもののなかに不幸の種が潜んでいたり、逆に不幸なことのように思えるもののなかに幸せの種が隠れていることがあります。この先もいろんな出来事が待ち構えているでしょうが、いつも前向きな気持ちで向かっていきたいと思います。