AIと対立する国家、共存する国家。私たちの未来は？ー『ザ・クリエイター　創造者』

今回紹介する映画は、AIとの戦争を描いたSF『ザ・クリエイター　創造者』です。

『ザ・クリエイター　創造者』

The Creator

＜あらすじ＞ 2075年、人間を守るために開発されたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こす。以降、AIを殲滅しようとするアメリカと、AIと共存している国家ニューアジアは、10年にわたって戦争を繰り広げていた。そんななか、退役軍人ジョシュアに、高度なAI兵器の創造主「クリエイター」の暗殺ミッションが下る。敵地へ潜入したジョシュアは、クリエイターの居場所を突き止めるが、そこにいたのは超進化型AIの少女アルフィーだった。そしてジョシュアは、ある理由から、アルフィーを守りぬくことを決意するのだった…。

＜コメント＞ChatGPTが広まった昨年は生成AI元年と呼ばれました。AIはこれからも進化して、私たちの生活に浸透していくことでしょう。
「ブレードランナー」「ターミネーター」「マトリックス」など、映画にはAIを扱った作品が数多くあります。そのほとんどで、AIは人間と対立する存在として描かれています。しかしこの映画では、AIと対立する国家がある一方、共生を目指す国家もあります。人類はどういう未来を描くのか、そこにAIはどう関わってくるのか。私たちはまだ入口に立ったばかりですが、それほど遠くない将来、それを真剣に考える時が来るように思います。物語と映像、どちらも優れた1本です。

• 『ザ・クリエイター　創造者』
• 原題：The Creator
• 監督：ギャレス・エドワーズ
• 出演者：ジョン・デヴィッド・ワシントン、ジェンマ・チャン、渡辺謙ほか
• 上映時間：133分
• 製作国：アメリカ
• 公開日：2023年10月20日

この内容に関連した記事

無差別テロから宿泊客を守ったホテルマンたちの実話ー『ホテル・ムンバイ』 巨大企業が相手でもひるまずに集団訴訟に勝利した女性の実話―『エリン・ブロコビッチ』 善悪の価値観を問いただす―映画『ジョーカー』 子どもの才能を活かすべきか、それとも…―映画『gifted/ギフテッド』