
おかげさまで、当社はこの4月で創業から丸20年となりました。ここまで続けてこられたのは、ひとえにご縁をいただいた皆様のおかげです。改めて、心より御礼申し上げます。
先日、ブランディング コンサルタント・阪本啓一氏のnoteに『競争のラストシーンは負け』という記事がありました。そのなかで、かつて倒産の危機にあったタニタが、「体重計を売る会社」から「健康を提供する会社」へと転換し、競争の土俵そのものを降りた話が紹介されていました。「競争しないから負けがない」―シンプルですが、とても示唆に富んだ考え方です。
振り返ってみると、当社の「ニュースレター作成代行」も、決して大きな市場ではなく、むしろかなりニッチな領域です。それでも20年続けてこられたのは、「広告媒体を作る会社」ではなく、「信頼関係を育む場をつくる会社」であろうとしてきたからです。
経営者なら誰しもお感じになると思いますが、新規顧客を獲得することと同等に難しいのが、既存のお客様との関係を維持し続けることです。ここに手を打たなければ、どれだけ新規を増やしても、経営は安定しません。
最近はAIをはじめ、便利なツールが次々と登場しています。私自身も、その進化には日々驚かされるばかりです。ただ一方で、20年前と比べて、いや、奈良平安の時代と比べても、人の「情緒」が大きく変わったかというと、決してそんなことはないでしょう。
人は今も昔も、誰かの言葉に共感し、信頼し、そこから関係を築いていきます。だからこそ、経営者自身の言葉を、体温が伝わるように届けることには意味があります。ニュースレターを作ることは、少し手間はかかりますが、その一通一通の積み重ねが、やがて「この人から買いたい」という関係を育んでいくのです。
デジタルが主流になった今だからこそ、あえてアナログに手間をかける。その選択が、結果として他社とは違う土俵に立つことにつながるのかもしれません。
これからも変化には柔軟に向き合いながら、一方で変えてはいけない本質は大切にしていく。そのバランスを意識しながら、次の10年も皆様と歩んでいけたらと思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。